活動内容
アクセシビリティ部門ピアサポーターの主な業務として、障害学生支援に関する業務のほか、定例会や各種研修への参加、年間活動報告書の作成、イベント活動への参加などがあります。
本ページでは、主な活動の詳しい内容を、現役ピアサポーターの声とともに紹介します。
01
文献電子化・動画字幕作成
目や手の障害などの様々な理由で紙の本が読みづらい方(プリント・ディスアビリティ)のために、文献を電子化する。北図書館1階の事務室にてPCを利用して行う活動で、画像から文字起こしされた書籍の内容について、体裁の整理や誤字・脱字の修正などを行う。電子化したデータは国会図書館へ送信され、国内各地から閲覧できるようになる。
また、2023年秋より、聴覚障害を持つ学生を支援対象とした、授業動画の字幕作成活動を開始した。
動画字幕作成ソフト「おこ助」を利用した活動で、文献電子化と同様にPCでの個人作業となる。

他の業務のように目の前の困っている人を助ける仕事ではないため、地味な印象を受けるかもしれませんが、校正の終わった電子データは、電子化を依頼した人だけでなく、同じ本を読みたいと思いながら読めなかった日本中の人にも届くので、多くの人を助けられる素敵な仕事です。
また、ピアサポーター自身にとっても、授業や課外活動の間の空きコマを有効活用できるという利点があります!
02
車いす移動支援
車いすを利用している学生に対し、移動が難しい場所での移動の手伝いを行う。
具体的には、学生の乗っている車いすを押す、階段で学生が車いすを降りた後、車椅子とバッグ等の荷物を階段上まで運ぶ、などの支援を行う。

大学内にはエレベーターが無く、車いすを使った移動が難しい場所があります。こうした場所において、どのように行動すれば利用者の学生さんに安心してもらえるかを考えることが重要になります。
例えば、移動を開始する際に「動きます」などの声掛けをしたり、移動中にちょっとした雑談をしたりすることでリラックスしてもらうことができます。また、移動に多少時間がかかっても、焦って急いだりせず確実に移動することが、事故防止に繋がります。実際に活動することで、自分自身でこうした気付きを得ることができました。
03
ノートテイク
聴覚障害を持つ学生を主な対象とし、学生が受講する講義の内容をPCやノートを用いて速記して文字情報として示すことで、教員の発言内容などの聴覚的な情報を提供する。ピアサポーターは2人1組になり、連携しながら入力や記述を行う。
北大のアクセシビリティ部門では、PCと手書き両方についての研修があり、実際の講義に参加しての演習も行われます。連携の難しさなどもあり、すぐに上手く速記できるということはありませんが、複数回の練習を通して少しずつ理解を深めていくことができます。
また、ノートテイクにおいては、単に講義の内容を記録したり資料を指し示したりというだけではなく、雑談の内容や沈黙の状態などまで伝えることが必要になります。我々が利用者の学生の方に提供するのはただの文字情報ではなく、教室の雰囲気まで含めた、他の学生と同様の学びの環境なのだと研修を通して実感し、身が引き締まるのを感じました。

04
自主企画
有志学生による自主的なプロジェクト 活動が随時実施されている。学生自身の興味関心や問題意識、日々の生活から感じた、「こうすれば学生がより快適な学校生活を送れるのではないか」という考えなどを、他の人と共有しながら、具体的な企画として実行することができる。
活動例1:LGBTプロジェクト
北海道大学がLGBT等の学生に対してどのような配慮や支援を行っているのか、インターネット上にまとまった形で公開されていないという問題に、有志学生が取り組んだプロジェクト。大学の実施する配慮や支援、相談先等の必要な情報が学生に届くことを目指し、情報の集約と公開を目標に活動。
活動例2:手話プロジェクト
2025年5月立ち上げ。北海道大学に手話に触れられる場所がないという状況を変えるため、有志学生たちで活動。スキルアップ研修でろうの講師による手話ワークショップを2度開催。手話に興味を持つ学生を増やし、今後も北大で手話に触れられる場所をつくることを目指し活動。
05
全国大学ピアサポーター合同研修会「ぴあのわ」
北海道大学以外の大学におけるピアサポート活動について知る機会として、全国の大学からピアサポーターが集まる年1回の全国合同研修会「ぴあのわ」に参加することができる。
他大学にて実際にどのようなピアサポート活動が行われているのか、交流を通して学んだり体験したりしながら、研鑽を積む。

「ぴあのわ」では、体験を通して新たな発見や刺激を得ながら、自分のピアサポート活動を振り返ることができます。
私は「ぴあのわ」にて、名古屋大学のピアサポート活動である『こころの処方箋』を体験しました。『こころの処方箋』は、学生が悩んだ時に自由にひけるおみくじのようなもので、ピアサポーターが様々な学生の置かれた状況に思いを巡らせながら、心を和らげられるようなメッセージを折り紙に記入し、処方箋袋に入れて大学図書館に配置するというものです。
私も実際に、オンライン授業ばかりでなかなか友達ができないことに悩む学生に向けた『こころの処方箋』を作成し、学生が置かれている状況や心情に思いを巡らせる難しさや、困難な状況に置かれている方に言葉をかける難しさを実感しました。
06
スキルアップ研修
障害や多様性に対する理解を深めるために、定期的に企画される特別研修会を受講することができる。
外部講師の方を招いてお話を伺うなど、学内外の人との交流を通して、普段の生活からだけでは得られない学びや事例に触れることができる。
過去に実施された研修例
・色覚多様性についての講演
・車いすユーザーの方の講話・体験交流会
・文献電子化の歴史と活用事例についての研修
・視野狭窄、片麻痺の体験
・ろうの講師による手話ワークショップ など
説明会では、
この他にも活動に関することなど、
様々な質問を受け付けます!